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ファクトチェック

[2025.08.19]

最近は、大きな選挙のたびに偽情報が出回るようになりました。その情報が正しいかどうかをチェックする、ファクトチェック を行うことが大事です。

前回の参議院選挙で、突如として外国人に対する批判的なコメントが多く出さられるようになりました。具体的には、観光地には外国人しかいない、外国人による犯罪が多い、など、皆さんも少し感じておられるかもしれません。

ですが、実際に観光地でも実際に外国人の人数を数えてみると、1割から2割程度の数であることが多いようです。以前はほとんどが日本人だけで外国人はほとんど見られなかったために、少し増えるだけで非常に多いように感じているだけのようです。

外国人の犯罪が多い、と捉えているかたが多いようで、街でのアンケートでは犯罪の3割が外国人だと感じている人が多いようです。実際には3%程度ですので、目立って多い数ではありません。

なぜ、そのように感じるのでしょうか。一つは、メディアの伝え方です。同じ風景の中で外国人を捉えた映像を意図的に集中させ、外国人が増えている、という印象を作っているように思います。実際の街の中で、メディアが流しているほどの外国人の数は歩いていません。また、犯罪の報道に対しても、外国人の関わっている事件について重点的に報道しているように思われます。報道の内容としても、〇〇人の◻︎◻︎◻︎ という報道がされており、外国人だから犯罪を、という姿勢が強く出されているものです。さらに、その中に海外の事件を混ぜていますので、より多くの外国人によるものとの印象を強くしているのです。

この認知の歪みによって、意識の中で事実が大きく捻じ曲げられています。

SNS の功罪もあります。SNS は、一度検索した言葉を加重した検索を行っていくように作られていますので、閲覧を進めていく中でその言葉を中心とした表示が多くなってきます。すると、その言葉で埋め尽くされてきますので、それがあたかも大勢の意見、間違っていない、という認識を作っていきます。

これも、認識に歪みを作っていく原因です。

そのような歪みの中で本当に正しい事項を探すことは難しくなってきます。

このことを十分に頭に置いて、冷静に、SNS などに頼らない事実との整合 つまりファクトチェックを行っていくことが大事ですね。

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