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ブライダルチェック

[2017.05.14]

ブライダルチェックで来院される方がいらっしゃいます。最近少し増えてきた様です。

検査の目的として、妊娠できるかどうか、とおっしゃる方がありますが、これだけは検査で確実な結果を出す事は難しいです。この答えとして、妊娠不可能ではない、という答えが多くなると思います。

まず、女性側の条件として、排卵している事、卵管の通過性に問題が無い事、着床に問題が無い事、胎児の成長に影響を与える様な子宮の異常がない事、などを調べる事になります。

排卵があるかどうかは、基礎体温をみると、排卵についての情報は豊富で、これのみでほぼ判断できます。また、排卵時期の推定もできますので、非常に良いチェックです。

子宮の状態に付いては、超音波断層法で形の異常はほぼ見つかります。これも簡単に検査できます。

それ以外については、かなり手間のかかる検査が多く、不妊症になってからの検査、と位置づけていいと思います。

また、妊娠してから問題となる感染症についての検査も、妊娠前に行っておく事をお勧めします。

このような感染症として、風疹、梅毒、淋病、クラミジア、B型肝炎、C型肝炎、HIV、HTLV、トキソプラズマ、サイトメガロウィルス、パルボウィルスなどがあります。

この中でも、風疹は、妊娠中に感染すると赤ちゃんに影響が大きく出る可能性が高く、免疫を持っておく事が必要でしょう。日本では、幼小時に予防接種を行っていますが、時間が経って有効でない方がいらっしゃいます。再摂取が必要でしょう。

梅毒、淋病、クラミジアは、妊娠中の感染は色々と問題がでます。妊娠前にきちんと治療を終わらせておかれる事をお勧めします。

最後に、子宮頚部ガン検診を是非受けておきましょう。もし、妊娠初期にガンと診断されると、治療の選択が難しくなることがあります。また、同時に、その原因であるヒトパピローマビールスの検査も受けられるといいでしょう。陰性ならば、以降の感染を予防するために予防接種を受けられると良いかと思います。

番外として、歯の治療をきちんとしておきましょう。と言うのは、妊娠後期には、鎮痛剤が非常に使いにくくなるため、抜歯などの処置が難しくなります。(抜歯後に鎮痛剤無しで過ごすのは辛いですよ)妊娠前に歯科医師の診察も受けておきましょう。

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