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ヒートショック

[2017.11.08]

11月に入り、だいぶ寒くなってきました。紅葉もそろそろ見頃になってきている様です。

この頃になると、家の中でも、暖房の効いた温かい部屋と、暖房の無い寒い部屋の温度差が大きくなってきます。特に寒い部屋では外気と同じ程度の温度になっている事も多いでしょう。

そのような部屋の代表が、トイレとお風呂です。どちらも暖房を行っておくのが理想なのですが、一瞬ででてくるトイレはなかなか難しいでしょう。すぐに温もる小型の電熱型の暖房が良いかもしれません。

問題はお風呂です。ここでは裸になりますので、さらに温度差は厳しいです。特に、耐水が考えられている所ですので、どうしても石やコンクリートなどの冷たい建材が使われている可能性も高いですね。さらに、使わない時には湿気を防ぐために、通風をよくしているでしょうから、よく冷えています。そのため、温かい部屋からは温度差が20℃以上になることもあるでしょう。

いきなりその低い温度に体がさらされると、皮膚温が急激に下がる事によって、血管が急激に収縮します。その結果、血圧が急激に上昇し、場合によっては、脳内出血を起こしたり、心臓への負担が重くなり急性の心不全を起こす事もあります。

最近の建築では、浴室暖房を導入することが多くなっているようで、冬になると積極的に使ってみると良いでしょう。上級の機種ですと、暖房にミストをあわせる事が出来る物もあり、十分な加湿をおこなうと、ミストサウナ風の雰囲気を味わう事もできます。

実は、そのような高価な装置が無くても、同じ様な事が出来ます。

お湯張りをするときに、半分くらいで止めておきます、残りは、シャワーを使って熱めのお湯を出しておき、その湯を貯めていきます。普通の湯量になった頃には、浴室全体が温もり、さらに湿度も十分に上がり、湯煙で満たされます。これですとヒートショックは起きにくくなります。

ただ、逆にお風呂から出た時に同じ事が起こるかもしれませんので、それは注意です。これへの対策は、またの機会に。

また、気持ちいいからと言って、長湯にはご注意を。暖まりすぎると、急に立ち上がった時に一過性の脳虚血が起こり、倒れたりすることがあります。これを、のぼせる、と言いますね。温泉での湯あたりもよく似た現象だとされています。

長湯する時には、半身浴などにしておきましょう。

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