腹帯
腹帯とは、妊婦さんが妊娠5ヶ月あたりから下腹部につける腹巻きのことです。日本固有の風習であり、外国には存在しません。
医学的にはメリットはほとんど認められず、海外の医療関係者からは、奇異な風習と見られているようです。
腹帯は、安産祈願の儀式として着用することが多いようで、一般的には妊娠5ヶ月目の戌の日からを巻き始めるとされています。この「戌」は十二支の犬のことを指していて、多胎で安産、子犬の成長が早い犬にかけて、縁起がよいとされています。
妊婦が腹帯を巻くメリットとして言われている、重たくなったお腹を固定し、支える、冷えから体を守る というのはあまり意味がないと思います。ほとんどは、安産祈願のための宗教的な意味だと思われます。
逆に、腹帯によるデメリットははっきりしており、腹帯によって、腹腔内の血管の圧迫が起こり、子宮内の血行が悪くなります。これによって血圧が上昇します。これらは胎児に悪影響及ぼします。
宗教的な意味以上に、医学的にメリットはありませんので、使われない事をお勧めします。
もちろん、寒い時期に防寒として腹巻のようなものを緩く巻いておく事は、全く問題ないですよ。