助産師
昔で言う、産婆さんです。今は、国家試験がありますので、レベルの高い職業です。
看護師の免許を取った後に、1年間助産師学校へ通い、国家試験に合格する事が必要です。今は、4年制の看護大学へ入学し、卒業後に国家試験を受験する事も可能になりました。
この制度、実は世界的にも珍しい制度で、保健婦が産後の家庭を訪問して状態を診ている国は多くありますが、同様の仕組みはほとんどありません。第2次世界大戦後、日本の産婆の制度をみた占領軍によって、一時は廃止されかけていたそうですが、関係者の努力で残されたそうです。
その仕事は、文字の通り、お産の補助を行う事(これを助産と言います)にありますが、実際には、妊娠の早期から、授乳が終わるまで、長期間の広い範囲で妊婦さん、褥婦さんに関わる仕事になります。ある意味、医学的に妊娠を診ている医師よりも、接している時間が長いかもしれません。特に、妊娠中にも妊婦指導に長い時間をかけて、一人一人にゆっくり指導を行っています。その中では、医師と接しているのとは違う面に気付く事が出来たり、生活面での指導を行ったりしています。
私の医院では5人の助産師が、その指導に当てってくれています。ベテランの方ばかりで、その道40年の大ベテランの方も在籍しています。また、丁度小さな子供を育てている方もいて、同じ立場で親身に相談に乗ってくれています。
相談してみたい事があれば、妊婦健診の際にぜひ声をかけてください。