検査法
基礎体温表
これのみで排卵を予想するのは無理ですが検査データを書き込んだり、いろんな出来事の記録が後で役立ちますので、持ち運びの出来るカルテとして重宝します。
精液検査
不妊症カップルで頻度的に最も多く見つかるのが精液所見です。
最も重要で簡単な検査で排卵に近くない日で3~7日の禁欲後3時間以内にご持参ください。
下垂体ホルモン検査
基礎値は月経開始から数日以内に採血します。排卵障害の原因の推定や排卵誘発法の決定に役立ちます。
卵巣ホルモン検査
卵胞ホルモン(女性ホルモン E2)、黄体ホルモン P4の値より卵の質や黄体機能の推定をします。
性交後検査 ( ヒューナーテスト )
排卵日前後の性交後に精子が子宮内に入っているかどうかを見て、人工授精が必要かどうかを判断します。
経膣超音波検査
無痛無害で多くの情報が得られる大切な検査です。毎回行ないます。
頚管粘液検査
子宮の入り口に、十分量で質の良い粘液があることが精子の通過に必要です。
尿中LH検査
自然排卵に先立って認められるので、排卵時期の予想に有用です。
子宮卵管造影法
子宮内腔の形態や、卵管の通過性を調べます。やや通りにくい卵管を掃除することにもなり、検査後しばしば妊娠されるので治療法としても重要です。造影翌日の単純撮影(follow up film)も大切です。
その他卵管検査
通気法、レボビスト超音波造影法
子宮内膜病理組織検査
悪性像、炎症像、ホルモンバランスなどを見ます。
ヒステロファイバースコープ
着床の場である子宮の内腔を胃カメラのように調べます。(筋腫やポリープなど)
抗精子抗体
精子の運動を妨げるような抗体を持つ方がたまに見つかります。
クラミジア検査
この病原体に感染すると卵管炎を起こして、不妊の原因になることがあります。
主な検査は以上です。すべてを一度にするのではなく、その方の治療歴や年齢などを考慮して、負担が最小に、効果が最大になるように検査を進めます。