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多嚢胞性卵巣症候群(PCO)

卵子と卵胞

卵巣の中で、卵子の元となる細胞(原始卵胞)が育っていくと、小さな袋が出来ます。これを卵胞と言い、一回に数百個程 度育つとされています。その中から最も成長の良い物が大きくなり(首席卵胞)、2cmを超えると、その袋が破れ、中の卵子が外へ飛び出します。これが排卵 です。

卵胞は、頭の中の脳下垂体から出ている、卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体化ホルモン(LH)によって育てられます。卵胞の中では、 色々な性ホルモン(女性ホルモン)が作られていくのですが、このホルモンを作る途中に異常が起き、成長が止まってしまう事があります。この一つが、多嚢胞 性卵巣(PCO)です。

多嚢胞性卵巣

超音波断層法で診ると、数mm の小さな卵胞を多数見る事ができます。大きく成長した卵胞を見る事はなく、排卵は起こらない事が多いです。

原因はよくわかっていませんが、家族に糖尿病の患者、またはその予備軍とされる方が見つかる事が多く、また、血糖降下剤のメトホルミンが治療に有効なことがあり、糖尿病との関連が指摘されています。

FSH が正常で LH が上昇する事があり、E2 も高値なことがあります。また、男性ホルモン(テストステロン)が高値な事もあります。これは、ホルモンを作る経路の異常のために、その途中のホルモンが 溜まってしまうためだろうとされています。このために、食欲増進による肥満、多毛などの男性化兆候が現れる事もあります。

治療として、数ヶ月程度女性ホルモン剤を周期的に服用する事で、卵巣への刺激を低下させ(Kaufmann療法)、その後排卵を誘発する事で回復する事があります。排卵誘発には、クロミッド、セキソビットやhMG製剤などを使います。

それで回復しない場合には、外科的には、腹腔鏡などで、卵巣の表面に多数の穴をあける、卵巣の表面を乱切する、卵巣の表面の皮膜を剥離する、などの処置を行う事もあります。

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