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分娩予定日

妊娠が今どの時期なのかは、経過や胎児の大きさを診ていくために、非常に重要な事です。その基準になるのが分娩予定日で、妊娠の初期の診察で決められます。これが決まると、それ以降の健診の予定が大雑把にですが決まります。

当院では、その経過が一目でわかるカレンダーを一人一人毎に作り、お渡ししています。妊娠期間中の健診などのスケジュールも書いてありますので、参考になさってください。

その分娩予定日とは何でしょうか。

一般的には、産まれる可能性が高い日、という印象を持たれている方が多い様に思います。実際、健診時にも、妊娠38週頃に "そろそろ産まれそうですね" と言うと、"予定日まで2週間もあるのに" と返される事も多いです。また、妊娠40週後半に入ると、"予定日過ぎたのにまだ産まれない、異常では" とおっしゃる方もあります。

医学的に言うと、分娩予定日は妊娠40週0日の事です。単にそれだけです。

妊娠37週から妊娠41週までの分娩を、正期産と言います。いわゆる、正常なお産です。この時期に産まれた新生児は、特に処置を必要としない事が多いです。正期産(妊娠37週から妊娠41週)の期間の中央切りの切りのいい日が "妊娠40週0日" です。それを分娩予定日と読んでいます。英語では、estimated delivary date (予想される出産日)と言います。予定、と言ってしまうので決まっている、という印象を与えているようで、予想日、と言うほうが現実的だと思います。

ちなみに、分娩は、その時期によって大きく4区分されています。その一つが正期産です。妊娠21週までの分娩を "流産" と言い、妊娠36週を "早産"、妊娠42週以降を "過期産" と言います。

流産になると、胎児が胎外で生きる事は不可能です。

早産になると、胎児が胎外でも生きる可能性があります。その週数によって予後(無事に育つかどうか)は大きく変わりますが、出産後に小児科(新生児科)の手を借りて、その管理下で様子を見る事が必要な事が多いです。

過期産になると、胎盤の機能が低下している可能性があり、また、胎児が大きくなっているため分娩に時間がかかるなど、いわゆる難産になる可能性が高くなる、とされています。ですから、この時期のお産にならないように、早めに何らかの処置を加える事が多いです。

分娩予定日は、どのように決めるのでしょうか。

最も正確に決める方法は、排卵日を基準にする方法です。排卵日は妊娠2週0日と決まっています、基礎体温を付けていたり、不妊治療を行っている方で は、排卵日が特定できますので、それを基準に計算します。また、その前後に夫婦生活がその日にしかない、という状況でも、排卵日はほぼその日に特定できま す。排卵日の266日後が分娩予定日です。

ただ、排卵日が特定できる方はごく一部で、ほとんどの方は別の基準での計算になります。

一般的には、最終月経(直近の生理)の第1日目を妊娠0週0日と定めて、計算する事になります。この方法では、その日の280日後が分娩予定日になります。

この計算は、月経周期が28日であることを前提にしています。ところが、その条件に当てはまる方は多くはありません。また、最終月経がわからない方や、何ヶ月も月経が無い方もあります。そのため、この計算結果を修正する必要があります。数cm程度の小さな赤ちゃん(胎芽と呼ばれている時期です)の大きさには個人差が少ない事を使って、その大きさと標準の大きさを比較して妊娠週数を決める方法です。実際に測定する部分は、頭殿長(頭からお尻までの長さ、座高に相当するでしょう)や、大横径(頭の左右の幅)です。これで決めた分娩予定日を、修正分娩予定日と呼ぶ事もあります。

元々この修正には誤差を含みますので、1日単位で修正する事は少なく、産科ガイドラインでは、1週間単位で修正を行う事が推奨されています。

妊娠週数とは。妊娠月数ではないの

分娩予定日が決まると、妊娠週数が計算できる様になります。

一昔前までは、妊娠何ヶ月という数え方が一般的でした。現在妊娠されている方のおばあちゃんは、この呼び方だと思います。最終月経の開始日から月数を数えで計算していきます。妊娠10ヶ月の終わりが分娩予定日の前日になります。この月数は、どちらかというと太陰暦(旧暦)の数え方に近く、28日を1ヶ月として計算します。よく十月十日が妊娠期間といいますが、これもこの数え方が基準で、290日にあたります。41週3日に相当しますので、それまでにはほとんど方が産まれている事になります。

現在では、妊娠何週何日という数え方をします。この呼び方の方が、連続的に状態を把握できるため、合理的です。

今日の妊娠週数が知りたい時には、お配りしている妊娠カレンダーをみてください。(月数も参考に書いています)

名称未設定お持ちでない方では、普通のカレンダーで簡単に計算できます。(場合によっては、翌年のカレンダーが必要になります)

まず、分娩予定日に 40 と書き込んでください(図では1月29日)。前の週の同じ曜日に 39 、その前の週に 38 と書き込み、同様に 0 まで書き込みましょう。今日の日付の直前の書き込まれた数字が、今日の週数です。

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