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IUD

[2018.08.10]

避妊の方法はいくつかありますが、大きく分けて、排卵を止める、精子を作らせない、受精させない、着床させない、と分けられます。

排卵を止めるのが、経口避妊薬、いわゆるピル、です。女性が使用します。海外では、数週間ごとにマイクロカプセルを皮下に埋め込む(注射のような手技です)方法のものも出ています。

精子を作らせないのが、男性用の避妊薬です、研究が進んでいますが、市販段階まではいかないようです。

受精させないのは、国内ではコンドームが普及しています。海外では、女性が使うペッサリーや女性用のコンドームも普及しています。男性が服用する、精子の運動を阻害する作用のある避妊薬も開発されており、市販の手前まできているようです。(市場として形成できるかどうかが、市販に係っているようです)

着床させない為には、いわゆる避妊リングが使われています。昔、ラクダを利用していた商人が、子宮の中に小石を入れておくと妊娠しにくい事を発見した、という事です

昔は、輪状のリングが使われていたため、このリングという名前です。

今は、形が全く変わっており、S字の形、魚の骨の形、単なるT字の形などになっています。

この中で優れているのが、その器具に黄体ホルモンを徐々に放出させる機能を追加したものがあります。30年ほど前に日本へ入ってきたのですが、中々普及せず、10年ほど前にやっと市販されました。

その頃から希望者に使っており、昨年からは過多月経の治療用としても使えるようになり、延べで230人ほどに使っています。非常に効果がよく、使用感もほとんど無い為、継続して使っているかたは多いです。

海外では、未妊婦にも使える小型のものが市販されており、是非国内でも市販して欲しいものです。

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