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麿の眉

[2017.03.19]

トップの画像にも出てくるプードルちゃん、黒とレッドの混合色の子は、少し珍しい配色です。プードルは、色の濃淡はよくありますがほとんどが1色で、全く異なる色が混じる事は稀です。時に遺伝のいたずらで色の混じった子が産まれます。そのようなうちのワン子です。

あごの下から胸にかけてと、足先がレッドで、それ以外は黒です。面白い事に、目の上に丸いレッドの部分があり、昔の貴族の眉の様ですので、「まろ」がある、と呼んでいます。

貴族のそのような眉は、引眉と言われ、眉毛を剃ってしまったり、引き抜いたりして、元の眉は無くし、その替りに、額の元の眉より少し高い位置に、「殿上眉」という長円形の眉を墨で描くたり、入れ墨をしていたそうです。平家の武将もしていたそうです。それは、能面に名残があります。江戸時代以降は、お歯黒とセットで、女性にのみその習慣は残っていた様です。

なぜこのような事をしていたのでしょうか。眉の表情は、感情を最も大きく表す場所で、その動きが喜怒哀楽を表してしまいます。確かに、眉をしかめる、など、多くの眉の動きを表した言葉がそのまま感情表現になっています。公家の中では、感情を表に出す事ははしたない事とされており、それを隠すためにそのような習慣がうまれた様です。

そう思ってテレビを見ていると、感情表現の上手な役者さんは、確かに眉をよく動かしていますね。

 

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