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赤ちゃんはコウノトリが運んでくる

[2017.07.19]

コウノトリは、英語でストーク(stork) と言います。

日本では、昔はどこにでもいた鳥ですが、おそらく農薬の使用や田に住み着いている虫や小動物が少なくなるにつれて数が減り、ほぼ絶滅してしまいました。人工繁殖が行われ、ごくわずかですが、数は増えてきています。

ヨーロッパには、コウノトリのごく近い親戚のシュバシコウが居ます。ヨーロッパでは、ストークというとこの鳥を指します。ヨーロッパからアフリカ北部に生息し、シュバシコウは、クチバシが赤い以外は、コウノトリとよく似ています。こちらは、数は減少していない様です。

昔から、「赤ん坊はコウノトリのくちばしで運ばれてくる」「コウノトリが住み着いた家には幸福が訪れる」という言い伝えがあります。これは、古いドイツの言い伝えです。

ある村に子供がなかなか出来ず悩んでいる夫婦がいました。
その夫婦の家の煙突に、シュバシコウが巣を作り始めました。
それを見た夫婦は、しばらく煙突を使わないようにしました。
やがて、シュバシコウは卵を産み、可愛い雛が孵りました。
すると、長年子供の出来なかったこの夫婦にも子供が授かったのです。

これをみて、周囲のヒトは、シュバシコウが赤ちゃんを運んできた、と言い始めたそうです。良い話ですね。今でもヨーロッパでは家の木や煙突にシュバシコウが巣を作ると幸運が訪れる、といって、とても大事にするそうです。

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