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帝王切開術

[2017.03.17]

赤ちゃんを取り出す手術です。

私の医院でも、月平均数例程度は行っています。手術の対象になるのは、お母さんの骨盤(腰・お尻の骨)が狭いか、赤ちゃんが大きいため、自然の分娩が難しい方、赤ちゃんの状態に余裕が無くなって自然分娩を待てない方、前置胎盤(胎盤が子宮の出口付近に有る)の方などですが、最近は、それ以外に、骨盤位(逆子)の方、前回帝王切開術を行った方でも、一般的にはほぼ全例に帝王切開術が行われていいますね。

骨盤位の方は、骨盤を通れるかどうか、が大きな問題になります。2回目以降のお産の場合ですと、前回の赤ちゃんの大きさにもよりますが、その大きさ以下の赤ちゃんは通れる可能性が高いと考えられます。初めてのお産の場合は、それがわかりませんので、お産が始まってしまうと問題になります。と言うのは、赤ちゃんは頭が一番大きいため、出てくる時に最後に一番大きな頭が出てこない、という事態が考えられるからです。その場合、赤ちゃんの頭が骨盤を通れない可能性が出てきます。

帝王切開術後でも、自然分娩は可能です。ですが、分娩の際に子宮破裂を起こす可能性があり、常に手術室を用意し、麻酔科医を常駐してもらう必要があります。一般の病院では難しいですね。(対応している病院はあります)

帝王切開術を行う割合は、前回帝王切開術の方を除くと数%程度、全体で10%強程度とされています。最近は自院以外での前回帝王切開の数が増えており、全体で20%になろうとしています。次回の事を考慮せず、気軽に帝王切開が行われているのではないかと思います。

単に分娩が進まないという理由ではなく、本当に自然分娩が出来ないのかよく考えて、手術に踏みきろうと思います。

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