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ヘルペス

[2017.09.18]

ヘルペスというと、口の中に潰瘍ができて、非常に痛い病気、ということで有名でしょう。

これは、単純ヘルペスビールスの感染がおこり、粘膜に潰瘍が出来る病気です。潰瘍は、皮膚の表面の角質を含めた部分(上皮)が剥がれてしまう状態で、皮下が直接表面に出てきてしまう状態です。そこには、皮下の神経が走っており、触るなどの少しの刺激だけで非常に強い痛みがでてしまいます。

同じ様な病変は、全身の粘膜部分に出る可能性があり、特に口腔内に多いのですが、性器の周辺でも同様の症状が出る事があります。

歩くたびに擦れるなどの刺激になるため、かなりの苦痛を訴えられる方が多いです。

今は、軟膏の特効薬が出ていますので、適切に治療を行うと1週間程度でかなりよくなります。

ただ、一部の方で何回も繰り返しおこす方があります。その際には、抗ビールス剤を半年から1年程度服用を続けていただく事もあります。

もう一つ、ヘルペスという病気があります。それは、帯状ヘルペスです。

同じヘルペス族のビールスですが、少し型の違ったビールスで、帯状ヘルペスビールスが原因です。

こちらは、初めての感染の時には、水痘(水ぼうそう)と呼ばれている病気を引き起こします。多くは小児で見られる物です。(最近は予防接種のおかげで少ないです)全身に水疱がでて、発熱します。だいたい数日くらいで回復します。

この後、そのビールスは完全に消えてしまわない事があり、体の中に残っています。その残っている場所が、神経節という、神経の枝分れしている元の部分に住み着いている様です。

何かの加減でそのビールスが活動を始めると、その神経節の延びている神経の部分のみに、水疱が出来てしまいます。丁度、体に帯が出来た様に見えます。病変部分では、神経が非常に過敏になるようで、強い痛みを伴います。通常の鎮痛剤では痛みが引かないため、神経ブロックという一種の麻酔を行う必要がある事も多い様です。

こちらも、軟膏剤と抗ビールス剤をつかうことで、数週間で回復する事が出来ます。

どちらも痛みを伴う病気です。怪しいと思われたら、早めに専門医に診てもらう事をお勧めします。

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