メニュー

シートベルト

[2017.02.07]

自動車に乗っている間は、シートベルトをしておかなければなりません。運転席と助手席では、シートベルトをしていないとアラームが鳴って、シートベルトを装着する様に促されますね。近い将来、これがそれ以外の全ての席にも適応される事になりそうです。

シートベルトの装着は道路交通法で決められていて、罰則もあります。法律に例外はつきもので、これにも例外はあります。法律で、疾病のため座席ベルトを装着することが療養上適当でない者が自動車を運転するとき、緊急自動車の運転者が当該緊急自動車を運転するとき、その他政令で定めるやむを得ない理由があるとき、と定められていて、その政令の中に、負傷若しくは障害のため又は妊娠中であることにより座席ベルトを装着することが療養上又は健康保持上適当でない者 と書いてあります。つまり、妊娠していて、シートベルトをすると何らかの問題が出る場合に例外にする、という事です。

通常、妊娠していても療養上適当でない、という状況はほとんど考えられません。逆に、妊婦さんがシートベルトをしないで運転をしていて、追突事故を起こし、ハンドルで子宮を強打し、胎盤早期剥離を起こし、赤ちゃんは死亡、母体も瀕死の状態になった、という事故に遭遇した事があります。シートベルトを正しくつけていれば、おそらくどちらも何事も無かったと思われます。この場合、エアーバッグは機能していましたが、全く意味がなかった様です。

シートベルトの付け方を間違うと、危険な状況になる場合もありますので、正しい付け方を覚えておきましょう。

まず、シートには、お尻が背もたれの一番下に触れる程度に。深く座る事が大事です。

背もたれをかなり傾けて、寝転ぶ様に乗っている方もありますが、追突された時に非常に危険です。また、そのような姿勢での運転は体が不安定で、飛び出しなどへの急操作ができません。ですから、シートは出来るだけ立て、背中が全面接する様にしましょう。ヘッドレストも、いわゆるむち打ち症を防ぐために、しっかりと頭の後ろに調整しましょう。

シートベルトは、お腹に着ける物ではありません。着ける位置は腰骨です。また、最近は、通常はごく緩めになっていますが、衝撃がかかるとベルトを締め込み、体を安定させる様に動作する物が増えています。クリップなどで緩めて付けている方もありますが、付けている意味がありません。

妊娠中も、腰骨にしっかりとシートベルトを締め、安全運転を心がけてください。

ちなみに、赤ちゃんもシートベルトが必要です。クーハンで抱えて乗るのは極めて危険です。ベビーシートを用意し、安全に移動できる様、考えてあげてください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME