高カロリー食
肥満は、現代人の多くの悩みででしょう。それが元で重要な病気が引き起こされる事もあります。現代病と言っている方もいらっしゃいますが、確かに、明治以前にはほとんど見かけなかった事と思います。
肥満の原因は、高カロリー食、運動不足などと言われています。食品について考えてみましょう。
一般的に、大人が一日に必要な熱量は、男性で2200Cal、女性で2000Cal 程度とされていますが、年齢や体格、運動量などによって大きく変わります。基礎代謝量などから計算してくれるサイトもありますので、参考になさってください。
そのカロリーを制限することで肥満解消に役立つのは確かですが、気をつけなければいけない点があります。それは、栄養素によって吸収のタイミングが異なり、肥満への影響力が異なる点です。同時に、糖尿病への対策にもなります。
栄養素は、糖質、脂質、タンパク質に分けられます。
糖質は、炭水化物などの事で、米、小麦、芋などに多く含まれるでんぷんや、砂糖、アルコールなどを含めた糖が該当します。これを食べると、短時間でブドウ糖に分解され、そのまま吸収されます。つまり、急速に血糖を上昇させます。このブドウ糖はインシュリンの働きで細胞に取り込まれ、細胞の中で脂肪として蓄積されます。
脂質は、ゆっくりと分解され、吸収されていきます。分解された状態で吸収された後は、体内で脂質に戻る事はありません。脂質は、吸収される量の上限があり、その余分の脂質は吸収されずに排出されてしまいます。
タンパク質もゆっくりと分解され、アミノ酸となり吸収されます。
つまり、体内で脂肪となる栄養素は、糖質だけなのです。
現代食は、糖質のカロリーが全体のカロリーのうち50%くらいとされており、取り過ぎているとされています。理想は30%程度とされていますので、これを減らすだけで肥満は防げるかもしれません。その減らした分は、脂質とタンパク質で補充しておく事も大事です。
ラーメンライス で昼を済ませている方も多いかもしれません。どちらか一つにして、野菜炒めなどの副食も大事にしましょう。