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陣痛誘発

[2017.03.09]

人工的に薬を使って陣痛を起こし、お産へ向ける事です。誘発分娩とも言います。

私は、お産については、特別な理由が無い限りは自然な経過が最も良いと考えていますで、陣痛の誘発は余りしません。

例外は、破水してしまい、24時間をを超えても産まれていない方、分娩予定日を1週間以上超えてしまい妊娠41週に入ってしまう方、陣痛が起こったものの十分な陣痛が来ない場合(陣痛が一応来ているので、陣痛促進とも言います)等です。

よく、陣痛の誘発は病院の都合で行われている、とよく言われています。例えば、少し陣痛の兆候が見えてきた、今日は金曜日、という時に、次の日曜日はゴルフの約束があるから、というような状況何でしょうか。陣痛誘発を行い土曜日中に産まれてくれれば、日曜日はゆっくりと、と考えられるのではないかと思います。予定の立たない産婦人科の医療現場では、ありそうな事だと思います。また、妊婦さんからの要望、というのもあるかもしれません。明後日はご主人が休みを取れたので、是非その日に、というのもわからない話ではありません。

その様な陣痛の誘発は、行わない事を原則にしています。

陣痛誘発を行う事そのものについては、大きなリスクは無いとされており、陣痛誘発を行った際のトラブルは、、分娩そのものに伴うもの、と考えて矛盾が無い事がほとんどです。逆に言うと、陣痛誘発を行っていなくても、自然に陣痛が来ていれば、その経過の中で同じトラブルが起きていた可能性が十分ある、と考えられるのでしょう。

ただ、人によりますが、陣痛誘発には一つしんどい事があります。それは、薬品によって陣痛が比較的速い速度で強くなっていく事です。自然にくる陣痛では数時間以上かけて徐々に痛みが強くなってきますが、それが比較的短時間で強くなるのです。人は、弱い痛みで始まると徐々にその痛みに慣れてきます。その時間が長ければ、最終的にかなりの痛みに耐える事ができます。逆に、その時間が短ければ、痛みを感じてきます。この点が最大の欠点ではないかと思います。

私は、陣痛誘発を、必要の方以外には行っていません。不安をお持ちの方は、是非ご相談ください。

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