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帯状疱疹ワクチン接種

[2023.08.03]

6 回めのコロナワクチンを受けてきました。かなり遅めの接種になってしまいましたが、帯状疱疹のワクチンを接種する期間とかぶらないようにしていたためです。

帯状疱疹とは、水痘ビールス(一般には、水ぼうそうと呼ばれています)の感染が起こったのちに、そのビールスが神経節(全身のあちらこちらにある神経が分岐する場所)に潜んでおり、それが再び活動することによって起こる疾患です。

症状としては、帯状の発赤・水泡が現れます。この症状のために、帯状疱疹と呼ばれています。同時に、その部分の痛みなどが発生することもあります。非常に強い疼痛を来すこともあり、触れることもできない場合もあります。このため、発生場所によっては生活に支障を来す場合もあります。発疹は 3 週間程度で消えていきますが、疼痛は残ることもあります。

特に顔の三叉神経に発生すると、眼から頬、顎までに病巣ができることもあり、食事や喋ることにも制限がでることもあり、場合によっては視力障害を残すこともあると言われています。

昔は、水痘の自然発生があり、小児に集団的に発生することが多かったです。感染を起こしても必ずしも発病しないこともあり、さらにその周囲に感染を広げることもあります。実は、その子供を看ている親などにも感染をおこしています。その親たちは、小児の間に感染・発病していることが多く、免疫をもっていますので、ほとんどは発病しません。ですが、再感染したことによって、さらに強い免疫を獲得すると考えられています。そのため、水痘ビールスが再び活動することは少ないとされていました。

現代になると、ほとんどの小児は水痘のワクチンを接種しており、感染したとしても発病することはほとんどありません。ですから、自然界で水痘ビールスと接する可能性は非常に減っています。そのため、大人になってから感染する可能性もほぼ無くなってしまいます。免疫は年とともに弱くなっていき、40 年程度で非常に弱くなるとされています。

水痘は強い症状をだす疾患ですので、発病しないことが望ましいのですが、予防接種によって流行がなくなることによって、授動的な免疫の強化(ブースト効果といいます)が得られず、高年者での水痘ビールスの再活動を防ぐことができなくなっています。

それを防ぐために行うのが、ワクチン接種です。

十分な効果が得られますので、ぜひ接種されることをおすすめします。

ただ、比較的高価なワクチンで、自費での接種になります。

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