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妊娠中の温泉旅行

[2026.02.09]

昔から気になっていたことがあります。

温泉に行くと、成分分析表や温泉の効能が張ってありますね。この表示は温泉法に定められており、温泉を名乗るならば必ずあります。

成分の分析は難しいことが書いてありますが、そうなんだ、と読ませていただいていました。効能は、こんなことも効果があるのか、という項目もあり、興味深かったです。

その中で、温泉の禁忌という項目があります。そこに、妊婦 と 悪性腫瘍 が含まれていたんです。何で????

最近読んだ本(ブルーバックス:世界は基準値でできている)に興味深いことが書いてありました。

悪性腫瘍の患者が温泉地に行くと、その往復に負担がかかり病状が悪化する、また、温泉地で何らかの症状の悪化があった場合に宿に迷惑をかける、というのが理由だったようです。温泉法にそう規定されていました。ただ、その根拠が昭和20年頃の資料だったようで、今とは、交通環境も医療環境も全く違います。その意味では全くナンセンスな理由でした。

妊娠中の禁忌については、温泉の精分が妊婦や胎児に悪影響を及ぼす、という理由だったようです。確かな根拠はないようです。

確かに、ラジウム泉のような放射線被曝を考えないといけない温泉では考慮してもいいかもしれません。ただ、飲用を除いて、入浴による被曝量は自然被曝量の数倍程度で、問題となると考えられている被曝量よりは相当低いとされています。(街中のビルで花崗岩などの石をを加工した壁や柱などからの放射線量は、自然被曝量の数倍とされています)

それ以外の含有物でも、妊娠へ影響を与えるほどの無いのでは、と思っていました。

これらについても調査が行われ、影響は否定する結果になったようです。

温泉法もその後2014年に改正され、それらの禁忌も外されています。悪性腫瘍で病状の落ち着いている方も、温泉地でゆっくりしていただきたいものですね。

ただし、妊娠中はいろいろなことが起こります。妊娠初期では流産も多いです(その時期が過ぎれば安定期と呼ばれていますが、自然流産の確率が減った、という意味でしかありません)。また、妊娠末期では、破水が起こったり、陣痛が発来することもあります。もしそのような事態になった場合に、かかりつけの産科医に受診できる距離でしたら問題無いですが、遠方でしたら緊急事態というコトも有り得ます飲で、そこの考慮は必要でしょうね。

妊娠中も経過に問題なければ、ゆっくり温泉旅行を楽しんでください。ただし、食べ過ぎと、塩分などの取り過ぎには御注意を。

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