ご挨拶
お産は安全なものだ、と信じられています。これは、妊娠すれば、流産しない限りは元気な赤ちゃんが産まれてくる、という都市伝説です。現実にはこれは大きな誤りで、ある確率で妊娠中やお産の時にお母さんや赤ちゃんに異常が起こり、お母さんや赤ちゃん、もしくはその両方が生命的な危機にさらされる可能性があります。極端に言えば、命がけ と言っていいものかもしれません。
産婦人科医療は、この危険性を出来る限りゼロに近づける様に努力してきた結果、日本の周産期の母体死亡率は徐々に低下し、世界でも最も低い国の一つになっています。また、小児科の努力により、新生児の死亡率も同様に下がっています。ですが、いずれもゼロではありません。妊娠・分娩を診ていくなかで、お母さん、赤ちゃんの安全が一番です。さらにその上に、自然なお産をめざし、皆さんが良かった、と思われる様な妊娠期間を過ごせる様な診療を目指しています。
当院では、陣痛誘発や帝王切開術も、必要な方にしか行っていません。帝王切開術でのお産は、10%強程度です。自然の流れに沿ったお産が、安全で、満足感が大きく感じられる物です。その考え方に沿ってお産を進めています。
お産を行う施設を選ぶ際に、費用や入院中の食事に惑わされる傾向が大きいようですが、陣痛誘発や帝王切開を行う割合が異常に高い施設もあります。必らずしも必要ではない陣痛誘発や帝王切開も多く行われていると思われます。本当に大事な事は何かをもう一度考えてみてください。
分娩以外にも、子宮癌検診等婦人科の診療も行っています。特に、月経困難症や更年期障害への治療も、多く手がけています。過多月経への新しい治療方法である子宮内システムについては、全国に先駆け2005年より開始し、施術数は200を超えています。
全ての女性のホームドクターとして、皆様のお役に立ちたいと努力しております。
理事長・院長 平松晋介
略歴
昭和59年 | 神戸大学医学部卒業 |
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平成1年 | 淀川キリスト教病院 産婦人科 |
平成2年 | 神戸大学大学院医学専攻科修了 |
平成4年 | 兵庫県立柏原病院 産婦人科 |
平成5年 | 加古川市民病院(現 加古川中央市民病院) 産婦人科医長 |
平成10年 | 新日鉄広畑病院(現 製鉄記念広畑病院) 産婦人科部長 |
平成26年 | ちくご・ひらまつ産婦人科医院 院長 |
所属学会・資格
- 日本産婦人科学会専門医
- 厚生労働省・臨床研修指導医
- 母体保護法指定医
スタッフ紹介
名誉院長 筑後 進
母体保護法指定医
日本産婦人科学会・産婦人科専門医
院長 平 松 晋 介
母体保護法指定医
日本産婦人科学会・産婦人科専門医
厚生労働省・臨床研修指導医